うたた音日記

ピアノを弾いて美食家を目指す!ピアノ弾き武田朋子のブログ

マリオ・デル・モナコ&レナータ・テバルディ 記念ガラコンサートへ行ってきました。

マリオ・デル・モナコ生誕100年とレナータ・テバルディ没後10周年を記念して開かれた演奏会を聴きに行ってまいりました。デル・モナコと言えば、映画俳優かと思うほどのイケメンっぷりに、ドラマティックに歌いあげる歌唱力を持ち合わせた往年の大スター。上野にあります東京文化会館こけら落とし公演の際もこのお2人が来日しておりました。勿論私が生まれる前の話ですが...

 

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とにかくこのお2人はイタリアオペラ史上最も偉大な歌手と言っても過言ではないはず。デル・モナコは兵役に服していた時も「銃ではなく声で祖国に尽くすように」と上の者に言われ戦場に赴くことは無かったそうです。だからこそ、外国に於いては常にイタリア国民の名誉のために全力で歌ったそうです。テバルディは名指揮者トスカニーニに『天使の歌声』と賞されデビューした20世紀イタリアオペラ最高のソプラノ。そんなお二人のレパートリーを集めたプログラム構成でした。

 

前半10曲を終えた時点で20:30っていうね...聴くのも結構疲れました。(笑)

 

途中で帰ろうか、かなり本気で考えたりもしました。曲目が全部重い上に、ちょっと聴くに絶えない曲もチラっとあったもので心が折れそうでしたが、後半に進むにつれて聞き応えある歌唱が続き、最後までたっっぷりと楽しませて頂きました。

 

今回お声掛けくださった、テノールの及川尚志さんの歌唱を客席で聴くのは実は初めてで、綿密に勉強なさった跡と確かな歌唱力が力強く、でも上品な柔らかさを帯びて大ホールに響き渡り、本当に素晴らしかったです。ジュリアーノのコルソで伴奏させて頂いていた時にお世話になったメゾの小林由佳さんの歌唱も本当にお上品でしなやかで素晴らしかったです!今回初めて聴かせて頂いたテノールの笛田博昭さんは後半どんどんノってきた感じで、由佳さんとのカルメンもラスト野田さんとの蝶々夫人も「どこまで声出るの?!」ってくらい凄かったです。物凄かった。山口安紀子さんのメフィストフェレのアリアも物凄かった。笛田さんも山口さんも、やはり最近はこういう声の方がコンクールに強いんだなぁと一人勝手に納得しました。

 

やはり日々勉強だなぁ...と痛感して帰宅したのでした。

 


MARIO DEL MONACO & RENATA TEBALDI ...